自己とは何か
「書きたい」私は書き方がわからなくて、ずっと彷徨っている。
なんとかしたいともがく。もがいてみれば、手をあちこち探ってみれば、何かしらが手に当たる。「手応えがある」のだ。
長い間、暗闇を彷徨ってきたけれど、光がだんだん大きくなってきた気がする。
若松先生(若松英輔氏)の「あなたにしか書けない文章」「自分のことば」ということば達が、私の背中を押してくれた。
「書いていいんだ」。
「事象・事物と自分自身との間に存在する距離や方向をデータとして積み重ねていく」(村上春樹『自己とは何か(あるいはおいしい牡蠣フライの食べ方について)』より)を読み、「書く」ことの本質がストンと自分に落ちた。
「私は書ける」。
「書こう」。
私が最も興味を持つ「自分」を知るために。
最も関心がある「自己とは何か」について語ることを、私はやりたいのだ。